戦争を望む読売新聞

まぁ,新聞社だけじゃないのですが...
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070908ig91.htm

政府は、こうした期待に応えるためにも、テロ対策特別措置法の11月1日の期限切れ後の活動継続に向けて、手立てを尽くすべきだ。「最大限努力」という首相の国際公約の実行が求められる。

まず、国民に対して、海自の活動の意義と継続の必要性を丁寧に説明することが重要だ。海自の活動は、国連安全保障理事会決議1368を根拠としている。フランスやドイツが反対したイラク戦争とは無関係だ。これらの事実が、国民に十分浸透していない。

無関係?!
国連安全保障理事会決議1368って,ググればすぐに出ます.
外務省: 安保理決議1368(訳文)

日本の国際テロ対策協力

安保理決議1368(訳文)

 安全保障理事会は、 国際連合憲章の原則及び目的を再確認し、テロ活動によって引き起こされた国際の平和及び安全に対する脅威に対してあらゆる手段を用いて闘うことを決意し、憲章に従って、個別的又は集団的自衛の固有の権利を認識し、

1. 2001年9月11日にニューヨーク、ワシントンD.C.、及びペンシルバニアで発生した恐怖のテロ攻撃を最も強い表現で明確に非難し、そのような行為が、国際テロリズムのあらゆる行為と同様に、国際の平和及び安全に対する脅威であると認める。

2. 犠牲者及びその家族並びにアメリカ合衆国の国民及び政府に対して、深甚なる同情及び哀悼の意を表明する。

3. すべての国に対して、これらテロ攻撃の実行者、組織者及び支援者を法に照らして裁くために緊急に共同して取り組むことを求めるとともに、これらの行為の実行者、組織者及び支援者を援助し、支持し又はかくまう者は、その責任が問われることを強調する。

4. また、更なる協力並びに関連する国際テロ対策条約及び特に1999年10月19日に採択された安全保障理事会決議第1269号をはじめとする同理事会諸決議の完全な実施によって、テロ行為を防止し抑止するため一層の努力をするよう国際社会に求める。

5. 2001年9月11日のテロ攻撃に対応するため、またあらゆる形態のテロリズムと闘うため、国連憲章のもとでの同理事会の責任に従い、あらゆる必要な手順をとる用意があることを表明する。

6. この問題に引き続き関与することを決定する。

要は,9.11テロの後にアメリカが強行したアフガン戦争のことです.対テロ戦争なんて書いているところもありますが.

アフガニスタンイラクは,イランを挟んだだけの,お隣のお隣の国です.それが無関係?!

日米豪関係は、「テロとの戦い」においても重要な基盤となる。自衛隊と米豪軍の共同演習など、具体的な行動を通じて、着実に発展させたい。
(2007年9月9日1時40分 読売新聞)

どう言葉を飾ろうが,「共同演習」って,人殺しの練習のことですよね.
「着実に発展させたい」んだったら,まずは真っ先にアフガニスタンなりイラン・イラクなりに行ってはいかがですか?

常識で考えると,アフガン戦争とイラク戦争って,現ブッシュ政権が強行している一連の虐殺,ベトナム戦争再びに他ならないと思うのですが...

http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100265.html

日本経団連御手洗冨士夫会長は10日の記者会見で、テロ対策特別措置法に基づくインド洋での給油活動について「国際的にも高く評価されており、続けるべきだ。政争の具にすべきではない」と述べ、与野党が十分に協議して活動を継続するよう求めた。

ああ,全くもう...キヤノン会長の御手洗氏,じゃあやっぱり,自分なり子供なりお孫さんなりを真っ先にアフガニスタンイラクに送り込んで,立派に活動してはいかがですか?